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臨時に音を調整するときは?
楽曲中、ある一部だけ音程を少し上げたいとか、少し下げたい
というときに使われるのが「臨時記号」です。
臨時記号の種類
音程を、半音だけ上げたり、下げたりする記号はコチラで説明しましたね?
・♯ シャープ 半音上げる
・♭ フラット 半音下げる
この2つがありました。
これにもう一つ、(ナチュラル)という記号があります。
これは「♯や♭で変化した音を元に戻す」役割があります。
この♯・♭・ が、主に使われる臨時記号です。
臨時記号の使い方
♯や♭が楽譜の左端にあるときは、楽曲のコードを表していました。
記号の効力は、転調がなければずっと続きます。
それに対して臨時記号の場合は、音を変えたい音符のすぐ横に書きます。
臨時記号の効果は、記号が書かれた場所から、その小節の最後までです。
次の小節になったら、記号の効果はなくなります。
臨時記号を使ってみよう
では実際に使ってみましょう。
最初の(1)は、Dの音を弾いています。
次の(2)は♯がついたので、半音上がった右上の黒鍵を弾いています。
次の(3)は で元のD音に戻っています。
(4)は♭がついたので半音下がって左上の黒鍵を弾いています。
それに続く(5)には記号がついていませんが、同じ小節内なので
直前(4)の♭の効果が残っています。
ですから、同じように半音下がった、左上の黒鍵を弾きます。
(6)~(8)の音は、小節が変わっていますので、
前の小節の記号の効果はなくなっています。
ですから、音符のとおりにDの音を弾いています。
楽譜を見るときはあわてずに
臨時記号が出てくると、ついつい慌ててしまいがちです。
でも、落ち着いて楽譜を読めば難しいことはありません。
ゆっくり時間をかけても良いから、しっかりと楽譜を読む。
これが重要です。
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