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テンションって何?
今回は、コードの『テンション』について説明していきます。
よく、気分が高揚してきたときに「テンション上がって来たー!!」
なんて言ったりしますよね?
コード上でも、同じような感覚で使われていると思って良いでしょう。
なんとなく言葉のイメージがつかめてきましたか?
コードに緊張感を加える音
"テンション"とは、和音の構成音に無い音を付け加えることで、
コードに緊張感を持たせるものです。
上の図例を見てみましょう。
ルート(1st)から数えて、9こ上にある音が9th(ナインス)です。
さらに2音飛ばしで積み重ねると、11thになります。
基本的に、テンションに使われるのは9度以上の音、
つまりルートから1オクターブ以上の音になります。
テンション・コードの読み方
テンション・コードはこんな風に書かれます。
こんな風に、ルート音、メジャー/マイナー、7thの有無を書いて、
さらにその右上に小さな文字で書かれています。
この、右上の小さな文字がテンションの数字です。
(テンションの( )括弧は省略されることもあります)
コード音の省略
たくさんの音を同時に出すと響きが悪くなってしまいがちです。
それを避けるために、テンション・コードでは音を省略することが多いです。
最もよく省略されるのが 5th の音です。
もちろん、他の音が省略されることもあります。
作曲家や演奏者の意図によって変わってきます。
どんな形が来ても、慌てないで楽譜を良く見ればすぐにわかるので大丈夫。
テンションを聞いてみよう
では実際にテンション・コードの音を聞いてみましょう。
Cメジャーのコードと、テンションを加えたコードを交互に弾いています。
どうですか?
テンション・コードの方は、何か緊張感があって、
そのあとに普通のコードを聞くと、安心した感じになりますよね?
これが"テンション"の効果です。
コードに、不協和音のような不穏な響きを付け足して緊張感を増す。
そんな風に考えると、簡単ですね?
いろいろなテンションコード
テンション・コードは、他にもいろいろあります。
「一般的にはテンションに使えない音」なんてのもありますが、
曲によっては、それこそが緊張感を増す響きになったりすることもあります。
すべては、曲や演奏次第なんですね。
それこそ、作曲する人・演奏する人が自由に使えば良いのです。
それまで普通には使われることのなかった"#9th"(シャープナインス)
というテンション・コードを使ってとても有名になった、
ジミ・ヘンドリックスという伝説のミュージシャンだっているくらいです。
どんなテンション・コードでも、コード名の右上に数字で書かれています。
慌てないで楽譜を良く読めば、すぐに分かりますね。
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