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半音と全音の違い

突然ですが、音程には「半音」「全音」があります。
半音は、その名の通り、全音の半分です。

 

半音ふたつで全音になります。
全音のことを、1音(いちおん)と呼ぶこともあります。

 

 

全音と半音

全音・半音の説明は、実際の楽器を例に見た方が分かりやすいでしょう。

 

ピアノの場合

まずは、もっともポピュラーな楽器であるピアノを例に見てみましょう。
pic28.gif

 

ピアノの鍵盤には白と黒がありますね?
この鍵盤一つ分が、半音間隔になります。
全音は、鍵盤ふたつ分ですね。

 

白い鍵盤のドから、黒い鍵盤を一つ挟んで次の白い鍵盤のレまでが、全音一つ分です。
ミとファ、シとドの間には黒い鍵盤が無いので、半音程しかありません。
 黒鍵どうしも、間に白鍵があるので全音の間隔になります。

 

ただし、ミとファの間と、シとドの間には黒鍵がないですよね?
 ですから、ミの左にある黒鍵とファの右にある黒鍵、
シの左にある黒鍵とドの右にある黒鍵は1音半の間隔になります。

 

ギターの場合

もうひとつ、ギターを例に見てみましょう。
ギターはもっと単純です。
pic29.gif

 

ギターは"フレット"と呼ばれる区切りひとつが
そのまま半音の区切りになっています。

 

ですから、フレット1つ分で半音、
フレット2つで全音になります。

 

 

音の違いを聞き比べてみよう

実際に聞いてみると、半音は、全音にくらべて
「何かちょっと物足りないかな?」というような気持ちになります。

 

動画の最初は、ドに続いて、全音間隔のレを弾いています。
次は、ドと、その隣にある黒鍵を弾いています。

 

どうですか?
後から弾いた方は、なんとなく物足りない気持ちになりませんか?

 

一方、全音間隔のドとレの音はしっくりと聞こえるはずです。

 

なんとなくの違いですが音楽や芸術には、この「なんとなく心地良い」
という感覚が大事なんですね。

 

 

難しく考える必要はありません。
自分が思ったとおりに感じれば良いのです。

 

次回は、この半音をどうやって楽譜で表すのか?
記号による半音の表記のやり方を紹介します。

 

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