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たくさんある音の名前

突然ですが「音の名前」がどんなものか、頭に思い浮かべてください。
たいていの人は「ドレミファソラシド」という言葉が頭に浮かぶと思います。
でも実は、音の名前はそれだけではないのです。

 

 

階名と音名

みなさんが普段よく使っている「ドレミファソラシド」は
"階名"(かいめい)と言います。

 

実は、この階名は条件によって、ドがミになったり、ファがラになったりと、
呼び方が変化することがあるのです。
(音名の変化については、この後の項で説明します)

 

それに対して、音の呼び方が変化しないものを"音名"(おんめい)と言います。
階名は、国や地域によって呼び方が変わったりしますが、基本的には同じです。
Cから始まって D、E、F、G、A、B、と続きます。

 

一覧を図にしたので見てみましょう。
pic25.gif

 

英語圏では、シー・ディー・イー・エフ・ジー・エー・ビーと読みます。

 

ギターやバンド演奏などをやったり見たことがある人は
「キーはAで」とか言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
そういうときに多く使われるのがこの英語の音名です。

 

ドイツ語圏では、BがHに変わって、
ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハーと読みます。

 

むかし、ギョーカイ用語というものが流行ったのを覚えていますか?
数字をツェーとかデーとかに当てはめて使っていました。

 

1万五千円を、ツェー万ゲー千円とか言って。
音名の順番を数字代わりにしていました。

 

 

ただ、音名は7つまでしかありませんから、
8以上の数字を使うときはどうしていたのでしょうね?

 

日本では、いろは歌にちなんで、ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロと読みます。

 

それぞれ、たった7文字ですから、これは覚えてしまいましょう。
ふだん使いなれている文字ですから、ドレミファソラシドよりも簡単ですね。

 

 

なぜ途中から始まるの?

そもそも何故、Aやイからでなく、Cやハから始まるのでしょうか?
ABC・・・や、イロハ・・・と続いてくれた方が分かりやすいのに。

 

これにはいくつか説があります。
ずっとずっと昔、音楽が生まれた頃は、Aやイ、つまり
ラの音が基準だったのではないか?と言われています。

 

詳しい説明はもう少し後になりますが、Aから始まる音階は、Aマイナーと言います。
これに使用している音は、Cメジャーと同じ、
つまり「CDEFGABC」と並んでいる音は同じなのです。

 

「音楽ができた時代には、マイナー調の曲が主流だった。
時代が経つにつれ、メジャーの曲調の方が主流になってきた。
だからCを基準にするようになったんじゃないか?」

 

「楽譜に書くときにCから書いた方が都合が良かったんじゃないか?」
とか、いろいろな説があります。

 

なんだか小難しい話になってしまいましたね。
あまり細かいことは気にせず、C・D・E・F・G・A・B
という音名の並びを覚えておけば良いでしょう。

 

 

たった7文字ですから、簡単ですね。

 

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