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繰り返し記号の読み方
同じ演奏を繰り返すとき、一般的な練習用の楽譜では
「反復記号」とか「繰り返し記号」と呼ばれる記号を使って、省略して書かれます。
この反復記号の読み方が分かっていないと、
楽譜のどこを演奏すれば良いのか分からなくなって、
迷子になってしまいます。
そうならないために、基本的な記号の働きを覚えておきましょう。
反復記号(セクション・リピート)
複数の小節を使った、ある程度まとまった内容を繰り返し演奏するときは、
"反復記号"を使います。
前後の反復記号で囲まれたセクションを1度繰り返してから楽譜の続きに進みます。
上の例では、1-2-3-4-3-4 の順番で演奏します。
また、繰り返しが楽曲の最初に戻るときは、
始まりの反復記号を省略することもあります。
リピート・エンドが変化するとき
繰り返しの1回目と2回目で、リピートのエンド部分を変化させることもあります。
そのときは下の例のように、
五線譜の上に囲いをつけて"1.2."の番号を書きます。
1回目の演奏は"1"の部分を演奏します。
2回目は"1"の部分を飛ばして"2"を演奏します。
上の例では、1-2-3-1-2-4 の順番で演奏します。
ダ・カーポとダル・セーニョ
繰り返し記号は他にもあります。
楽譜上に、D.C.と書いてあったら「楽譜の先頭に戻る」という意味です。
D.C. は Da capo(ダ・カーポ)の略です。
また、楽譜中に Fine(フィーネ)という文字があったときは、
繰り返した後に、Fineの場所で終わりになります。
上の例は、1-2-3-4-1-2 の順番で演奏します。
D.S.(ダル・セーニョ)と書かれていたら、楽譜上のマークのところまで戻ります。
(ダル・セーニョが使われているときは、先にのマークを探しておきましょう)
上の例は、1-2-3-4-2-3-4 の順番で演奏します。
楽譜中にCoda(コーダ)があったときは、
繰り返しの途中でCodaまでジャンプします。
Codaでジャンプする場所は、別に分けて書かれていることが多いです。
具体的な例を見てみましょう。
上の例では、1-2-3-4-2-3-5 の順番で演奏します。
演奏前に確認
繰り返し記号は、慣れないうちはパズルのように難しく思えるかもしれません。
また、演奏中にいきなり繰り返し記号が出てきたら、
どこを演奏すれば良いのかわからなくなってしまうでしょう。
楽譜を手にしたら、いきなり演奏を始める前に
繰り返し記号を確認して、セーニョやコーダの場所を
見つけておきましょう。
なお、D.C.やD.S.、CodaやFine といった英字は、
楽譜によってすべて小文字でかかれることや、
大文字・小文字を組み合わせて書かれることもあります。
それぞれ「d.c.」「d.s.」や「D.c.」「D.s.」など、
どれも見ればすぐに分かるものですから、落ち着いて確認しましょう。
前もって準備をしておけば、繰り返し記号で迷わないですみます。
あわてずに、しっかりと確認しましょう。
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