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感情表現を表す強弱記号
ほとんどの楽器は、弾き手によって音に強弱をつけることができます。
音楽で感情を表現するときに、音の強弱はとても重要です。
その演奏時の音の強さ・弱さを楽譜上で表すものが「強弱記号」です。
ピアノとフォルテ
演奏の強弱を表す代表的な記号は"p(ピアノ)"と"f(フォルテ)"の2つです。
・p=ピアノは「弱く」
・f=フォルテは「強く」
という意味です。
効果を強めたりやわらげたりする
p(ピアノ)とf(フォルテ)、この2つに"m(メゾ)"という文字を付けると、
「やや~」と効果ををやわらげる記号になります。
また、fやpの文字を重ねると、効果をより強める記号になります。
3つ以上文字を重ねて、より強さや弱さを強調することもあります。
文字が多くなるほど、強弱の加減を大げさにします。
下に一覧を表にまとめました。
確認しておきましょう。
強弱記号 | 読み方 | 意 味 |
pp | ピアニッシモ | とても弱く |
p | ピアノ | 弱く |
mp | メゾ・ピアノ | やや弱く |
mf | メゾ・フォルテ | やや強く |
f | フォルテ | 強く |
ff | フォルテッシモ | とても強く |
パターンを覚えてしまえば、p(ピアノ)、f(フォルテ)、m(メゾ)
この3つだけ覚えておけば良いので簡単ですね?
音の強さの加減
音の強い・弱い、という感覚は人それぞれによって違います。
前後の曲の流れによって、次の音の感じ方も変わってきます。
ですから、強弱の加減に絶対的な決まりはありません。
一般的には、"mf(メゾ・フォルテ)=やや強く"の記号を、
普通の強さで演奏した状態として考えます。
ただ、この「普通」の加減も人によって違います。
逆に言うと、この強弱の感覚の違いが個人の個性に大きく影響するのです。
参考として、ケンゾーの強弱の感覚を聞いてみてください。
あくまでも、ケンゾーの持つ強弱の感覚です。
また、曲調や前後の雰囲気によって加減は変化します。
自分なりの強弱の感覚を身につけましょう。
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