音楽を科学しよう

今回はちょっと違った角度から音楽を見てみましょう。数字や計算を使って、音楽を科学的に説明して行きます。と言っても、難しいものではありません。知っておけば、音楽を理解するために、とても役に立つことばかりです。今回学ぶことは、音楽を演奏する上ではあまり重要ではないかもしれません。けれども、もし「自分で音楽を作ってみたい」と思っているならば、是非とも知っておきたいことばかりです。音楽の豆知識を覚えるくらいの、気軽な気持ちで見て行きましょう。

 

音楽を科学しよう記事一覧

音の名前を表す方法はいろいろあります。「音名」や「階名」もそのひとつです。もっと科学的に、数字で音を表すこともあります。周波数ってなに?音というのは、空気の振動によって伝わります。このとき、音が振動する回数が多いほど、高い音になります。逆に、振動する回数が少ないと、音は低くなります。「周波数」というのは「1秒間に振動する回数」のことです。単位をHz(ヘルツ)と言います。千以上の大きな数値になるとk...

ギターなど、頻繁にチューニング(音の調整)が必要になる楽器を弾いている人は、「A=440」というような数字を見たことがあると思います。この数値を「基準周波数」と言います。音の高さを数字で表したものです。基準周波数音楽を演奏する時には、正確な音を出す必要があります。そのためにチューニングという、楽器から出る音の高さを調整する作業が必要になるのです。しかし、それぞれの音をどれくらいの高さにするか?とい...

楽器を学んだことがある人なら「倍音」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。倍音は、音色を表す上でとても大事な要素です。音楽を演奏するだけならあまり関わりがない言葉です。しかし、豊かな音色を理解するには不可欠な要素です。知っておいて損は無いものなので、どんなものか簡単に説明していきましょう。オクターブと周波数音は周波数という振動の数で表すことができて、周波数が大きいほど音が高くなり、小さいと音...

音程を表す時に"〇度"という言い方をします。これは、音の温度のことを言っているわけではありませんよ?音程の距離を表す単位を度数で呼んでいるのです。音の度数音程(音の距離)を表す"度数"は、楽譜上で同じ高さの音を「1度」とします。そして、五線譜上の高さがひとつ離れるごとに「2度・3度」と数えていきます。度数は、単純に音の距離を表しています。音が上がる時も、下がる時も、同じ度数で表します。ただ、それで...

実は、音同士には相性があります。その相性は、度数によって決まります。今回は、主な度数ごとの相性を紹介していきましょう。完全音程まず、相性が良いとされている度数を紹介しましょう。1度・4度・5度・8度です。  完全1度最も相性が良い、というか、同じ音になるのが「1度」の音です。音名・高さがともに一致する音同士をUnison(ユニゾン)と呼びます。完全8度8度はオクターブ違いの同じ音になります。ですか...