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ものさし(スケール)を移動させる
スケールについて、もう少し説明して行きましょう。
前回は、Cメジャー・コードを例に見てきました。
それでは、違うコードになったときはどうすれば良いのでしょうか?
コードが変わったときは?
スケールというのは「音のものさし」です。
みなさん、どうやって物差しを使ていますか?
まずは最初の位置に「ゼロ」を合わせますよね。
違う場所を測りたくなったら、またゼロを移動させますよね。
それと一緒で、Cのスケールのときは最初(1st)にCを合わせて
あとはスケールの間隔どおりに音を並べました。
これがGのコードに変わったときは、1stの音をGに合わせて、
続く音をスケールの間隔通りに並べるだけです。
これだけで良いんですね。
実際にピアノで鍵盤を見てみましょう。
CからGまでは3音半離れています。
つまり(白鍵・黒鍵合わせて)鍵盤7個分ですね。
Cメジャー・スケールの音の並びはそのままで、
横に鍵盤7個分だけ移動すれば良いのです。
手順としては
1.スケールの1音目(1st)を決める。
2.スケールの間隔を維持したまま音が横にずれる。
これだけでいいんです。
スケールなんて難しくないですよね。
スケールを移動することを「スケール・チェンジ」と言ったりもします。
スケールの横移動
もう少し例を見てみましょう。
音階のインターバルは決まっています。
例えば、長調(メジャー・キー)ならば、
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音 という間隔です。
Eメジャー・キーだったら、Eの音から始まって、
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音 という間隔で音が並んでいます。
スケールという物差しで考えてみましょう。
この間隔を維持したまま横に移動するだけで、調を変えることになるんですね。
CからDへ移動してみよう
ここでちょっと、実際に移調した音を聞いてみましょう。
最初は、おなじみの「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」
その次が「レ」からはじまる"D"の音階(スケール)です。
全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音
という音の間隔をキープしたまま1音ずつ移動します。
すると、
Cメジャー
C D E F G A B
Dメジャー
D E ♯F G A B ♯C
という音の並びになります。
あれ?
「レ」からはじまってるはずなのに、
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」と鳴っているように聞こえませんか?
音の名前が変化するときの項で
「階名はキー(調)によって名前が変わる」と説明しましたよね?
スケールのインターバルが同じならば、
どの音から始まっても「ドレミ~」という音階に聞こえるのです。
だから、それに合わせて階名が変わるんですね。
「音のものさし」は「ドレミ~のものさし」のことだったんですね!!
「ドレミ~」を横移動させてキーを変える。
難しいスケールも、そんな風に感覚的にとらえると分かりやすいですね!
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