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音の名前が変化するとき

「ドレミファソラシド」は"階名"だ。
という説明を前回にしましたね?

 

この階名は、同じ音でも違う呼び名になることもあるんです。
それはなぜなのでしょう?

 

 

調によって音名が変わる

楽曲にはそれぞれ、キー(調)というものがあります。
(※キー(調)については、もう少し後の項で詳しく説明します)
この調によって「ド」の位置が変わってくるのです。

 

ピアノの鍵盤を例にしながら説明すると分かりやすいでしょう。
pic26.gif

 

実は、みなさんがいつも使っている「ドレミファソラシド」は、
ハ長調(Cメジャー・キー)のドレミファソラシドなのです。
ハ長調だから「ハ」の音が「ド」になっているのです。

 

もし、楽曲のキーが「ト長調(Gメジャー)」だったときはこんな風に
pic27.gif

 

「ト」の位置が「ド」になります。

 

なんだかややこしくなってきましたか?
ちょっと難しいかもしれませんが、深刻になる必要はありません。

 

じつは現代では、こんな風に厳密にドレミファソラシドの位置を変えて使う場面は
あまり多くありません。

 

将来、プロの演奏家になったり、クラシックのオーケストラに参加するようなときは
必要になりますが、それはまだまだ先の話です。

 

 

いまはまだ「階名は場所が変わることもあるんだなぁ」
ぐらいに、一応覚えておく程度で良いでしょう。

 

 

階名の変化にこだわらない

この「階名がコロコロ変わってしまう」というのが、
音楽を難しくしてしまっている原因のひとつだと思うのです。

 

キーが変わるたびに「ドはどこだ?」と毎回混乱してしまいます。

 

プロの演奏家や、クラシックの演奏では、厳格に階名を変えるかもしれません。
でも現代では、キーが変わってもかまわず、
そのままドレミファソラシドと読んでしまうことも多くなりました。

 

ロックバンドやポップスなどはもう、階名を使わずに「ラはA・ドはC」と、
音名だけを使っている人も多いです。

 

音楽の奏で方や言葉の用語の使い方は、時代とともに変化・進化するものです。
昔ながらのやり方に拘るのも大事です。

 

 

しかし、「やりにくいな」と感じたら、自分が一番やりやすいように
工夫しても良いとケンゾーは思っています。

 

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